Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第5章 第一指令
ブ「俺はの意思が定まるまで、返事をちゃんと聞くまで、決して諦めない」
ア「同意だな」
ブ「あぁ」
ア「そろそろ行くぞ」
ブ「あぁ」
ブチャラティとアバッキオはお互い敵対心が高まったものの、どこか固い絆のようなものが生まれた気がしたのだった。
ー翌日ー
ブ「ナランチャ、お前に買い物を任せる」
ナ「え、俺?」
ブ「そうだ、頼んだぞ」
そう言うとブチャラティはミスタが護衛するトリッシュの元にさっさと戻った。
フ「ナランチャ、いいですか?それは食料品やら何やら買ってくるもののリストです。…でこれが車のキーです。ナランチャ、君ならやれる、君なら無事にできます!」
ナ「うん!」
フ「いいですか?この隠れ家に今誰か人がいるなんてことは、前の畑にいるワイン農家でさえ気づいていません。買い物が済んだらまず車で同じ道を、何度も何度もぐるぐる回ったりしてみてください。時々はUターンしてみて下さい。君を尾行してる奴がいないかどうか確かめるんです。そして、念のため僕が街の駐車場に前もって用意した別の車に、乗り換えて帰ってくるんです。僕らがボスの娘を護衛しているなんて、誰にもばれてませんが、万が一僕らを誰かが捜していたら、もっともそいつにさせちゃあいけないのは尾行です。いいですね?買い物はしなくっちゃ。重要なことです。しかしこの隠れ家がバレるのは絶対に阻止しなくては…」
ナ「分かってるって、くどいなぁ。任しといてくれ」
2人のやりとりを階段からジョルノとアバッキオ、そしてが見ていた。
フ「よし、今言った手順を最初から繰り返して言ってみて」
ナ「は?」
「やばそう…」
ア、ジョ「「ん?」」
ナ「うーん…買い物が済んだら、ワイン畑をぐるぐる回って…」
ドグッ!!
フーゴがキーでナランチャをつついた。
ナ「うぁっ!うぎぎぎぎ!痛ぇ!」
フ「違うだろ、ふざけてるんじゃあないぞ!もう一遍最初から言ってみろ!」
「ほらね…」
ナ「あぁ?えっと…ぐるぐる目を回さないように運転して…」
ドグッ!!
もう一度フーゴがナランチャをつついた。
ナ「いぎっ…!!なんなんだよぉ!ちょっとアバッキオ!フーゴにつっつかないように言ってよぉ!」