Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第5章 第一指令
ア「なんだ」
ブ「に何かしたか」
ア「何かってなんだ」
ブ「いや、なんでもない。引き止めてすまなかったな」
ア「したぜ」
ブ「っ…!」
ア「夕方の続きを俺の部屋で、したぜ。ついさっきな」
ブ「またに乱暴な真似をしたんじゃあないだろうな!?」
ア「無理矢理じゃあねぇ。ちゃんと受け入れてくれたぜ、俺のこと」
ブ「なっ…」
ア「気になるか?俺があいつとどこまでいったのか」
ブ「…」
ア「気になるってんなら教えてやってもいいが、気にならねぇってんなら俺は遠慮なくこのまま進むぜ」
ブ「…別に教えてくれなくて構わない。が受け入れたのならそれが答えなんだろうからな」
ア「随分とわかりやすく落ち込むじゃあねぇか。もしかしてに想いを伝えた直後とかなのか?」
ブ「そうだ」
ア「そう…あぁ!?んだと!?」
冗談のつもりで言ったアバッキオはひどく驚いた。
ブ「俺はあの後に好きだと伝えた。その時俺は自分の気持ちがわからないと言われた。お前を受け入れたのなら、あれは俺を傷つけないためのなりの優しさだったんだろう。俺はが幸せなら、それでいい。身を引こう」
ア「はぁ…これだからブチャラティは」
ブ「なに?」
ア「安心しろよ、俺も同じことを言われた。まぁ身を引くと言うならそれはそれで大歓迎だがな」
ブ「じゃあ受け入れたというのは…」
ア「キスしかしてねぇ。その先はしてねぇ。それだって俺が不意にしたからだ。受け入れたというか抵抗をしなかったというだけだ」
ブ「なるほどな…」
ア「身を引くか?」
ブ「いいや、それを聞いたら引けないな」
ア「引けよ。というかキスは怒らねぇのか」
ブ「あぁ。俺もしたからな」
ア「なにっ!?」
ブ「それにまだ誰のものにもなっていない上に、全員がに対し恋心を抱いていると言うのなら、キスぐらいいつでもされて当然だと思っている。体を誰かに許すことだってあるだろう。もしそうなったとしても俺は彼女を責めたり嫌いになったりはしない。アバッキオはそれくらいで怒るか」
ア「それ"くらい"ってわけじゃあねぇが…確かに仕方のないことだな」