Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第5章 第一指令
は下に着くと、部屋のドアを叩いた。
コンコンッ
?「誰だ」
「あの、私……」
ガチャッ
名乗るとドアが開いた。
「あ…」
ア「何だ。自ら襲われにでもきたのか?」
「違うよ…」
ア「なんだ違うのか。まぁいい、入れ」
座れ、とアバッキオはベッドを顎で指し、自分は近くにある椅子に座った。
「アバッキオ、さっきはごめんなさい」
ア「それは何に対しての謝罪だ。ジョルノジョルノと騒いだことか?それとも俺の話を遮ったことか?それとも…俺を拒否したことか?」
アバッキオはただの方を見たつもりでも、には睨みつけてきたように見えた。
「うっ…全部…です…」
は俯いた。
ア「ふーん」
「アバッキオの気持ちも知らずに、責めてごめん…今までにアバッキオがしてくれたことを考えれば、無意味にそんなことする人じゃないって分かるはずなのに…アバッキオのことばっか責めてごめん…」
ア「はぁ…」
アバッキオは一つため息をつくと、椅子から立ち上がりの隣に腰掛けた。
ア「こっち向け」
の頬に手を添え優しく自分の方へ向かせた。
「…」
アバッキオを見つめるの目は少し潤んでいた。
ア「っ…はぁ…じゃあさっきの話の続きをするぞ」
はコクコクと頷いた。
ア「俺がお前に手当てをしたり、協力したりするのはなぜだと思う?」
「それはアバッキオが優しいから…」
ア「違うな。俺は優しくなんかねぇし、どうでもいい相手にそんなことはしねぇ」
「仲間だから…?」
ア「言ったろ。俺はのことチームの一員だなんて思っちゃいねぇ」
「じゃあどうして…」
ア「まだ分かんねぇのか?」
「分からな…」