Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第4章 任務の始まり
ナ「確かには組織のもんじゃあねぇ。だけど俺たちと同じチームだ。だけが部外者みてぇに言うな。だって俺たちの仲間だ」
「ナランチャ…」
ト「そう。でもあたしはあなたに聞いたのではないわ。彼女に聞いたの。リーダーらしき人はさっき妹だって言ってたけど嘘よね。バレバレよ。あなた何者?」
ナ「こ、こいつ…」
「トリッシュさんの言う通り、私は組織のものじゃあない。ブチャラティの妹でもない。ナランチャは仲間と言ってくれたけど、ちっとも役に立てないし、確かにチームの一員とも言い難いかもしれない」
ミ「そんな、はちゃんと俺たちの…」
「でもそうですね、強いて言うなら、これからチームの一員になりたい、みんなの役に立ちたい、あなたのことを守りたいと思っている者、ですかね」
はトリッシュの目を真っ直ぐ見て言った。
ト「…そう。分かったわ」
トリッシュは視線をもう一度海の方へと戻した。
も凛とそう言ったものの、汚いもの扱いされ、冷たく言い放たれた言葉に流石に少し挫けてしまい、トリッシュとは反対の方のデッキへと行った。
「ふぅ…」
はため息を一つついた。
ナ「気にすんなよ、はい」
ナランチャは持ってきたジュースをに渡した。
「ナランチャ、ありがとう」
ナ「俺たちの中でのこと仲間だと思ってないやつなんていないぜ?本当だよ」
「うん、ありがとう」
ナ「それにのハンカチも汚いもの扱いするなよな、せっかく親切で言ってやってるのによぉ」
「それは潔癖症なのかもしれないから仕方ないよ」
ナ「優しすぎるぜは」
「そんなことないよ。私が落ち込んでるのはね、何者かって聞かれて、すぐに答えられなかったからなの。ペリーコロさんにも聞かれて答えられなかったし」
ナ「それは仕方ねぇことだからそんなに…」
「だから私ちゃんとみんなとチームになりたい」
ナ「え?」