Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第4章 任務の始まり
「ミスタ」
ミ「うん?」
「皮膚一枚のところで弾丸を止められたなら、体内でも止められるんだと思う。皮膚寸前で止められたならそれは確かに体内では止められないのかもしれない。だけど、皮膚一枚を通ったのなら、それは体内でも止められるということになると思う。」
ミ「なにっ?」
「だったら狙うべきなのは…」
ミ「まさか…」
「うん、あそこしかないと思う。私も全力で手伝う。」
ミ「確かにそうだな…だがここは奴の顔も正体も見たことだし、危険を冒すことはねぇ!港に戻ってジョルノと合流した方が安全策だぜ。荷物の中には予備の弾もあるしな」
ミスタは港の方を見た。
ミ「あっ…!」
「ん?あっ…!!」
なんとサーレーが空中に浮いていたのだ。
ミ「ハッ…」
ミスタはサッと庇うようにの前に出た。
「な…なんで…」
ミ「バカな…この断崖を登ってきたのか!?」
「止めて!」
運転手「えっ!今度は何ですって!?」
ミ「止めんだよトラックを!早く止めろ!」
運転手「ううっ…あ…あぁ…あの男は…さっきの…」
運転手の目にもサーレーが映った。
サ「2人いたとはな。そいつがズッケェロが言ってた女か。俺が可愛がってやる」
「なっ…」
ミ「俺が守る。俺がお前を…倒す!」
サ「ほう、そうかよ。だがなぁミスタ、お前の仲間んとこで決して俺の正体をしゃべらせたりはしねぇぜ!
サーレーが石を投げるとそれが空中で止まった。
ミ「あっ…!!」
サーレーはその石を渡ってこちらへやってくる。
「冗談でしょ…まるでロッククライミングじゃない…車を出して!」
運転手「え…」
サ「お前らは決して逃がさねぇぜ!ミスタ!」
ミ「弾丸を自分の周りに固定したように小石も空中に…階段梯子のようにああやって登ってきたのかよ!なんでトラックを止めてんだボケ!」
運転手「えぇ!?」
ミ「走らせろ!」
運転手「えっえっええっ!?」
「早く!」
ミ「全開で走らせろ!止まったらただじゃあおかねぇ!」
トラックは走り出した。