Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第4章 任務の始まり
サ「無線のワナ張られたりよぉ、不意打ちで思わず2発くらっちまったが、気ぃ張って面と向かえば、俺のスタンド、クラフト・ワーク…ハジキの弾なんざたたき落とすのはそんな難しいことじゃあない。ところで夢中だったんでよく数えてなかったんだが、合わせて何発撃ったっけ?ええ?おい。今このトラックで4発だろ?マリーナ・グランデのボート小屋で2発だ。たしか。だよな?数合ってるよなぁ?ミスタ」
カチャッ
弾切れの音がした。
ミ「あっ…」
サ「フッ…これで、安心してお前をぶちのめせる距離まで近づけるってもんだ、えぇ?」
ミ(ヤバい…弾込め直さねぇと…)
ミスタがトラックから手を離し、弾を込め直そうとした。
ミ「あ、なっ…なんだ!?」
しかしミスタの手はトラックから離れなかった。
ミ「バ…バカな…左手が離れねぇ!おおっ!うっ…うう…おいてめぇ!いつまでトラック走らせてるんだ!止めろボケ!」
「ミスタ、敵のスタンド能力は固定する能力!彼は足も手も固定させられていて離すことができない!止めたくても止められないの!」
ミ「なにっ!?」
サ「考えてみろよ」
ミ「あっ…」
サ「なんで俺が弾切れのことをわざわざ親切に教えたと思う?慈善事業だと思うか?ミスタ。もうこのトラックから逃げられないから安心して教えたんだ。運転手もアクセルから足を離せねぇ。ハンドルから手もな。お前もそのトラックにくっついた左手でもう弾丸を込められねぇから教えたんだよ!」
ミ「あっ…!!」
サーレーの周りにはミスタの撃った弾が宙に浮いていた。
ミ(さっき野郎がスタンドではじいた弾丸だ…固定されるように空中にピタリ止まって、トラックと共に走ってるぞ!ぶち込んでやった弾も、傷口の皮膚の所で止まって、体内奥まで食い込んでねぇからくたばらねぇんだ!)
「ミスタ、予備の弾丸はどこにあるの」
は小声で聞いた。
ミ「帽子の中だ」
それを聞いたはサーレーに見えないよう蔓をミスタの後ろからこっそり伸ばして帽子の中に入れ、弾を掴むと、ミスタの銃に詰めた。