Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第4章 任務の始まり
ジョ「ハァ…何を言っているのか分からないんですが…いいですか?ミスタ。あと20分程度と言いましたが、心配性な男なら残り10分かもしれないし、5分かもしれない。なかなか港に来ないラグーン号を怪しんで、ズッケェロに何かあったと感づくかもしれないんです。そうなったらもう男は捜せないんです。一分でも早く行動しないと…!」
それでもミスタはサラミを切る手を止めない。
ミ「だから昼休みなんだよ!昼メシ時は昼メシなんだ。この国じゃあブティックだって本屋だって休む。昼メシ食わなきゃみんな働かねぇんだ」
ジョ「は?」
ミ「いや、俺は違うよ?でも。こいつらがその習慣覚えちまってよぉ」
するとミスタは銃を出した。
ピ「わーっ!」
2「メシだーっ!」
3「メシ食わせろ!」
ミ「ほーら、みんな〜?お弁当だぞ〜!トスカーナのサラミはうまいぞ〜?」
ミスタがピストルズたちにサラミを上げようとすると、
バシャン!!
ジョ「うっ…」
ミ「な、なんだ!」
ピ「うわーー!!」
ジョ「ス、スタンド攻撃か!?」
「ご、ごめん…濡らしちゃった?」
その声に2人が振り向くと、少し海水で髪が濡れた、妙に色っぽいがいた。
ミ「あぁ…」
ジョ「…」
「来ちゃった」
するとイルカがキュキューンと鳴いた。
「あ、ごめんね、大変だったよね、運んでくれてありがとう」
がイルカを撫でるとイルカは気持ちよさそうな顔をした。
ミ「まるでおとぎ話のプリンセスだな…」
ジョ「えぇ…」
「何かあったらまたよろしくね」
イルカは返事をするかのように鳴くと海へと帰っていった。
がそれを見届け、2人の元へ行くと、2人ともポカンと口を開けていた。
「ん?どうしたの?2人とも」
おーい、と2人の前で手を振るとようやく2人は正気を取り戻した。
しかしはそれと同時にピストルズの食事の用意がしてあることに気がついた。