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【R18短編集】場地圭介との性活【東リベ】

第1章 場地圭介(高校生)×幼馴染みヒロイン(先生)


「んっ……」
「ほらな、気ィ抜き過ぎ」

 攫うようにして一瞬だけ口付けた彼は、してやったとでも言いたげな顔で口の端をぺろりと舐める。圭介の前では気を抜いてるって話は、もう忘れてしまったんだね。そんなおバカなところも可愛くて好きだけど、おバカすぎて高校も留年しましたとかなったらまた涼子おばさん泣いちゃうから、やっぱり私が面倒見てあげないと!
 先ほどのキスから彼の行く先を案じてしまう私もたいがいおバカな気もするけれど、そこは気づかなかったことにしておこう。

「こんなんじゃ、いつか谷田部にキスされンぞ」
「そんなはずないじゃん」
「ある」
「ないって」
「ないかもしれねーけど、あったら困るから気をつけろつってんだワ」
「心配性だなあ」
「それとも谷田部とどーにかなりたいわけ?」

 圭介の瞳の奥に嫉妬の炎がゆらりと見えて、頭の片隅で「あ、ヤバい」と思うがすでに後の祭り。
 かぶりつくように私の唇を覆う圭介の唇。見事に翻弄された私は豆鉄砲を喰らった鳩のようにぽかんと口を開け、瞬く間に彼の侵入を許してしまった。私のより厚い舌が歯列をなぞるたびに淡い期待がゾクゾクと背中を駆け抜け、私の本能を刺激してくる。
 圭介の指が私の耳にかかったかと思えば、緩やかに耳の形を撫でられたり、軟骨の辺りを指でひっかいたりと……私の理性を壊しにかかってきた。が! そうはいかない!
 ここ、学校! という気持ちが私の心の大半を占めているし、さすがに流されるわけにはいかない。そう思って圭介のほっぺを勢いよくつねった。もうそれはそれは渾身の力で。
 そしてその隙に、と圭介と扉の間からの脱出に成功し乱雑に資料の置かれた机まで逃げることに成功した。よくやったぞ、私。
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