第2章 場地圭介(社会人)×千冬の幼馴染みヒロイン(大学生)①
「服直すからじっとしてろよ」
そう言って動けない私の服の乱れを綺麗に直してくれる場地くん。優しいなあ、なんて働かない頭でぼーっと考える。きっとこれまでも女の人にこういう風な対応をしてきたんだろうな。優しくて、気が利いて、でもちょっと攻めっ気のある男らしい先ほどの彼との出来事を思い出してはなぜか少しもやりと心が濁るのを感じた。
何だかいたたまれなくて少し視線を下げた先には不自然な膨らみがある場地くんのジーパン。その正体が何かなんて男性経験初心者の私でもさすがにわかる。
……苦しそう。そう考えたのが早いか、手を伸ばしたのが早いか、私は彼のジーパンにつーと指をなぞらせた。
ハ? って声が聞こえたけど、空っぽになった頭では何も考えられなくて……私の思うがままに指を動かしてはジーパンの上から彼の大切なものに指を這わせた。
「何してンだよ」
「苦しそう」
「あとで抜くからほっとけ」
「それ、私がしてもいい?」
「──は」
「私がシてあげる……上手にできないかもしれないけど」
ジーパンのボタンを外し、チャックを下げると先ほどから窮屈そうにしていたモノが下着を押し上げるようにして中から出てきた。少し湿った場地くんの下着を見て、彼も興奮してくれていたのかと何だか嬉しい気持ちが芽生える。このふわふわした感情はなんだろう。とにかく、なぜだか嬉しい気持ちでいっぱいだ。
下着の上から優しく握ると「おい!」と私を止めるような焦った声が聞こえてきたけど、本気で止めようとしていないのは明白で。そんな焦った場地くんは私より年上なのに何だか可愛い。
「ジーパンと下着、少し下ろすね」
そう言いながらゆっくりと彼のジーパンと下着に手をかけて下ろしていく。何とか下着の中に収まっていた場地くんのモノは、弾かれたようにぶるんっと姿を現し、彼のお腹に当たった。かと思えば、先走りの汁で場地くんの服が少し汚れてしまった。