第2章 場地圭介(社会人)×千冬の幼馴染みヒロイン(大学生)①
「ぅ……んぁ……」
「気持ちいいときは気持ちいいって言え」
「気持ちい、か……わかんないっ」
「もっとして欲しい?」
場地くんからの質問に、はたと我に返る。もっとして欲しいかと聞かれて私は……私は今、もっとしてほしいと思った。それって気持ちいいからもっとしてほしいって思っている、ってこと、だよね? 自分の気持ちに気づかされて顔へ熱が集まってくる。
一気に熱くなった顔はきっと一目見てわかるくらい真っ赤だろう。見られたくない、と思うときほどなぜか見られてしまうもの。場地くんは視線だけを私に寄越してにやりと目を細めたかと思うと、ずっと私の胸に埋めていた顔を上げて意地悪く笑った。
「顔赤っ」
「う、うるさい!」
「恥ずかしいンか?」
「……そうよ」
「ふーん」
「何よ」
「いやァ?」
ニタニタと明らかに意地悪で嫌な笑みを浮かべた場地くんは私を膝の上からどけてソファに寝転がらせたかと思うと、私の両太ももをぐいっと持ち上げて自分の顔の前に秘部が来るように私を持ち上げた。驚いて瞬きをも忘れている間にスカートを捲り上げ、私のショーツをするりと取り払った彼は、じっとソコを見ながら「少し濡れてンな」と事も無げに言葉を発した。
恥ずかしさが爆発して反射的にぐぐぐっと足を閉じようとするも空手は黒帯の元ヤンで、今も筋トレしてるお陰でしっかりと筋肉がついていて、尚且つ中身の入ったタンスを片手で持ち上げるような場地くんの力にあっさりと負けてしまい、ぐぬぬと口をへの字に曲げて不満だアピールをする。
「観念しろ」
そう一言言うと、彼は私の大事なところにゆっくりと顔を近づけ──。
ぬちゅっ ちゅぷ
と、舌を突き刺した。
「ぁ、やだっ」
「文句言う暇あんなら喘いでろ」
「だめっ、汚い!」
「汚くねーから」
「んっ、ふぅ……」
水を飲むために舌を動かす犬のように舐めたかと思えば、浅いところでちゅぷちゅぷと舌を抜き差しして私の反応を伺うように上目でこちらを見つめてくる場地くんの視線は……とても熱っぽくて、私の体も中から燃えるように暑くなってくる。
どうしちゃったんだろう、私。今までこんなこと一度もなかったのに。