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【R18短編集】場地圭介との性活【東リベ】

第2章 場地圭介(社会人)×千冬の幼馴染みヒロイン(大学生)①


「ふーん」
「な、なに?」
「ソソる。その声」
「恥ずかしいからやだ」
「だめだっつーの。声や音でも感じんだから、我慢せずに出せ」
「意地悪っ」
「おー。今知ったんか?」
「前から知ってた」
「ハハ、だろ?」
「でも──優しいってことも知ってるよ」

 そんな私の言葉に意表をつかれたのか、場地くんはパチパチと何回か目を瞬かせるとむず痒そうに唇をもにょもにょと動かし……あれ? 場地くん、顔が赤くなって──。

「見んな」
「へぶ!」

 彼の大きな手で顔面を掴まれるようにして視界を塞がれてしまえば、私の目の前はすぐ真っ暗闇に。さっきの見間違い……なわけないよね。だって顔隠されたわけだし。可愛いところもあるもんだ、と内心ほくそえんでいるのがバレてしまったのか、場地くんは声にならないような呻き声──例えるなら威嚇してくる動物のような声を喉から出した。
 こんな一面もあるんだ……なんて普段では見られないような場地くんを知れて、急に親近感が沸いた気がする。どのシチュエーションで言ってんだって感じだけれど。

「ヨユーこいてんじゃねェぞ」
「いやいやいや、そんなまさかぁ」
「……ぜってぇイカす」
「へ? あっ、ちょっと待っ!」
「待たねェ」

 そう言った場地くんは私の顔面から手をどけて見せつけるように舌を出したかと思うと、ねっとりと私の胸の先端を舐めたり、反対の方は爪でひっかくようにカリカリと悪戯にひっかいてきた。積み重なる小さな感覚が私の下腹部に集まっては甘く……緩やかに締め付ける。
 気を緩ませると漏れ出てしまう声を必死に圧し殺しながら目を瞑る。喉の奥でくつくつと笑う声が聞こえてきたのは聞こえなかったことにしようと思う。

「どうしたァ? ずいぶん必死だな」
「うるさ……んっ」
「声、我慢するな」
「……変じゃない?」
「変じゃねーよ。もっと聞きてぇ」
「っあ」
「可愛い」

 蜂蜜のようにどろりとした甘さを感じるその台詞に、思わず顔に熱が集まってくるのを感じる。私……何だか変。いつもと、いつもと違う。
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