第1章 出会い
「今夜って空いてますかぁ??」
でた。この語尾。なんでそんな伸ばすんだよ
あと、そのセータ。伸びすぎてデロデロになってるし
可愛くないんだからやめとけばいいのに。
「すいません。今日はちょっと先約があって…。」
っていうのは当たり前に嘘だけど
でもまあ。そう言うしかないだろ
「そうですか…。じゃあまた今度っていうことで♡」
「そうですね。またさそってもらえると嬉しいです」
って誘っても断るけどな
「じゃあまた♡」
るんるんって言葉があうようなスキップで
職員室に向かう大道先生。
「担任のクラスをもっている先生は忙しいな」
急いで職員室に向かい教室に行く先生たちをみると
やっぱり保健医でよかったなと思った。
まあ。俺はまだひまだしコーヒーでも飲んでゆっくりしてるか
と思ったのだがその期待は淡くも崩れ落ちた。
「あおあお~。まってたよ」
やばい。俺の今日の運勢は最悪なのかもしれない。
朝からこいつの顔をみるなんて
「いいんですか、増田先生。担任なんでしょ。もうすぐでLHR始まりますよ。」