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ブルーな俺とブルーな君。

第1章 出会い


「えー。新入生のみなさん。入学おめでとう!2,3年生は1年生の鏡になるように…」

と言うような何回も聞いたことがあるセリフが俺の耳を通り抜けていく。

「そーいう本とか売ってんのかな」

俺の職業は保健室の先生。
けっこう忙しい職業である。
確かに暇なときは俺がここにいる意味があるのかというぐらい暇だけど
1人保健室に来たと思えば
猫の手も借りたいぐらい忙しくなるのである。
俺はどっちかというと生徒たちの付き合いがいいほうなので
休みの時間になると保健室にきては喋るやつらもいたり
授業をサボるやつもいる。
ほんとはいけないのだろうが最近は暇だからと思いかくまってやることもないわけではない。

「では。各自、教室に戻って担任の先生を待つように」

ぞろそろと教室に向かって体育館をでる生徒たち
俺も帰ろうとしたその時。

「夏目せーんせっ♡」

きたよ。きちゃったよ
だから俺、集会とか好きじゃないんだよな

「なんでしょう。大道先生」

大道みちこ(32)
俺の1番の天敵だ。
先生の中で下っ端な俺がいうのもなんだが
しつこくてこの匂いのきつい香水を振りまけて
なにを求めてか知らないが愛想をふりまく女
だめだ。俺が苦手なタイプだ

ここの柏木高校に配属されたその日からこうやって
話しかけてきては俺のメルアドを知りたがるし
食事にも誘ってくる。
まあ。断ってはいるが
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