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心の無い人形

第7章 13年前のケジメ


ドフラミンゴが倒され、ルフィたち麦わらの一味とローはキュロスの家でつかの間の休息を過ごしていた。

戦闘があった翌日、ベビー5が訪れた。


「ロー、話があるの。」

「おれは動けねぇほど疲れてる。ここで話せ」


顔に面倒だと全面に押し出し、さっさと帰れと態度で示す。
こいつとは話すことはない。
そう思っていたが


「…アンタ、の事どうするつもり?」

「っ…」


まさかの名前が出てきて、動揺した。
は今王宮で治療を受けているはずだ。ヴァイオレットが連れて行った。


「ん?って、あのミンゴの一緒にいたやつか?」


麦わら屋が話に割って入ってくる。


「えぇ、そうよ。」
「アイツ面白い奴だよな!なんだっけ?あ!そうそう『お前の影響で出る音は全て消えるの術』だ!あれすげーな!窓割ってミンゴの所に突っ込んだ時全然音しなくてよ!お陰で一発思いっきりぶん殴れた!」


「は?おい!麦わら屋!どう言う事だ!?」

「え?だからよぉ、お前がミンゴに捕まった時あったろ?そんで、キュロスとミンゴの所に突撃したじゃんか。」

あの時、部屋に飛び込んできた麦わら屋とキュロスは確かに音もなく部屋に入ってきた。
すぐに騒がしくしていた様な気がするが…あれは…

それに、『お前の影響で出る音は全て消えるの術』だと?

そんな事、言ってた人は1人だけだ。
コラさん…


「ナギナギの実…?」

「その事なんだけど、ちょっといいかしら、ヴァイオレット…いえヴィオラから伝えて欲しいって。今ちょっと動けないのよ。でも、あと何日かしたら出港するでしょ?
本人がいない所で勝手に話すのもどうかと思ったんだけど…」

「なんだ?」


タバコに火をつけて煙を吐き出し、言葉を考えながらまたベビー5は話し出す。


「10年くらい前かな、ドレスローザに来たばかりの頃にとある海賊が諜報活動に役立つ悪魔の実があるって若に取引を持ち掛けてきた事があったの。若はそれが本当ならヴェルゴに食べさせるかって所まで話してたんだけど。
結局その実が若に渡ることはなかったの。
若を始めみんなは海賊が若に近寄るための嘘だったって事で結論付けたんだけど。」

「が食ったのか。ナギナギの実」

「そうみたい。ヴィオラが見たって…ナギナギってなんなの?」

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