第7章 13年前のケジメ
ローが麦わらさんを連れて戻って来ると、完全に動けないらしい。
時間があと3分。
「ロー、私行ってくる。」
「何言ってる、お前に何ができる。」
「何もできないかもしれない。でも、とりあえず3分。あいつを罵倒してこようと思う。」
「やめろ、無駄死になんてさせられるか」
でもこのままここで見てるだけでいいのだろうか、いやよくないだろ。
13年前のケジメを私だってつけたい。
13年間の事を精算したい。それができるのは、私だけだ。
「んー…(本気で逃げれば傷だらけだしいけるはずよね)あ、ドフラミンゴ見つけた。」
ガレキの間から少し離れたところにいるドフラミンゴをみつけた。
でも、あまり良くない状況だ。
ドフラミンゴの横には手を縛り上げられた様に立ってヴァイオレットと操られた様に不自然に動く女性。
「また悪趣味な…!」
恐らくあぁやって操って人を殺めさせる。あれは彼の常套手段だ。あれで人の心を折る。後は糸がなくても叛逆しようとする意志をなくす。
「ロー!お願い!!!」
「あと、2分半だ。待て。」
「待てない!ヴァイオレットが死んじゃう!私せっかくさっき彼女と仲直りできたのに!」
「…チッ、2分半。死ぬなよ。それと、おれは便利な移動手段じゃねぇ。」
「ありがとう!」
視界が変わる。
立ち位置的に、剣を構えてた女性の位置。
「フフフフフッ今更どうした?」
「…(やっぱ怖っ。)」
「、今更おれに歯向かうつもりか?」
ギロリと睨まれ反射的に体が強張る。
怖い。13年間、長い間ドフラミンゴに服従してきた。
恐怖で縛られ私は立ち向かうことすら諦めて。
「…話がある。」
「話だと?」
「ご存じの通り、私は戦う術なんて知らないから。」
あるのは、13年前にコラさんにこっそり教えてもらった戦い方やサバイバル術だけ。
今更それが通じるなんて思ってない。
さぁ、麦わらさんが復活するまであと2分!
私と13年前のケジメを、13年間の精算をしよう。
「13年前、なんでコラさんを殺したの?」
「面白い事を言う。あの日引き金を引いたのはお前だろ。」
「そういうと思った。それは…そういうことにしたい、って事?」
「…」
「自分でコラさんを殺したって思いたくないって事?」