第6章 希望の光
なかなかセクシーな格好をした戦士さんが、構える。
「誰ですか!?」
「あ、えぇっと…」
「君は、さっきルフィ君に能力をつかってくれた…」
「???あれ?あの時あの場にはヴァイオレットさんと麦わらさんとおもちゃの兵隊さんしかいなかったはず…???」
「おもちゃは私だ。シュガーの能力でおもちゃにされていた。」
「あぁ!なるほどです。」
「え、じゃあ大丈夫な人?」
「えっと…危害は加える気はないです。…あれ、ディアマンテ…」
探るような視線から逃げるように周りを見渡すと、見慣れた姿を発見した。
しかもボロボロだ。
もしかして元おもちゃの兵隊さんはディアマンテを倒したと言う事だろうか。
私はディアマンテに近づく。
ぴくりともしない。完全に伸びてる。
「…」
びっくりするくらいざまぁみろとしか思えない。
靴で土を蹴飛ばして顔にかけてやる。
「仲が良かったわけじゃないのね、あなたはいったい。」
「…なんと説明したらいいか…とりあえず、ドンキホーテファミリーの一員ではないです。一般人…?かな…捕虜とは違うけど…」
その時王宮から火が上がる。
そしてそこから人影が飛び出してくる。
傷だらけの麦わらさんと、全身血まみれのローだ。
黒髪の女の人がいち早く反応する。
「ルフィ!!トラ男君をこっちへ!!!」
「ロビン!助かる。頼む!トラ男はもう充分ミンゴを追い込んだ!」
そう言って、ローを投げ寄越す。
よく見ると右腕が切断されてる。
全身から血の気がひく。
「ニコ・ロビン!余計な真似をするな!そいつはまだ息がある!」
王宮からドフラミンゴが叫ぶ。
なんて事言うんだと睨むとバチっと目が合う。
「そこに居たか!!!フフフッ舐めた真似をしてくれる。【弾糸】!!!」
「お前の相手はおれだ!ミンゴ!!」
麦わらさんが、ドフラミンゴを蹴り飛ばす。
だけど、【弾糸】は私めがけて飛んでくる。
衝撃を覚悟すると、目の前に王子のような姿をした男が割り込んで弾き飛ばしてくれた。
「まだ決着はつかないのか!麦わら!」
「キャベツ!みんなを連れて下に降りろ!みんなを頼んだ!」
そして、戦いに戻る麦わらさん。
「あ、すいません、ありがとうございます。キャベツさん??」