第1章 貴方は誰を選びますか (烏 青 音 梟)前編
学校まで帰るバスの中。
隣の席は運がいいのか悪いのかだ。
『菅原さ…っ』
「いいよ、ごめんな気遣わせて。
黒尾は東京いた時の彼氏…だった?それともまだ続いてるとか?空気読めなくてごめんな。…ごめん。」
『ちがいますよ…?
あとで話すから聞いてください…っ』
「いいって…聞きたくないよ…」
聞きたくねえよ…と黒尾が一緒に寝た話なんて苦しくて死んじまう。彼氏でもないのに独り占めしたいとかカッコ悪すぎるだろ。
『聞いて欲しいの孝ちゃんに。
そんな悲しい顔やだよ…だから聞いて…?』
まだ部活中なのにあえて俺をいつもの様に呼んで敬語も外してきた。泊まるって約束…まだ消えてねえかな?
「…今日俺ん家泊まるか?」
『お話聞いてくれるの?』
「聞くよ…ごめん変な態度とって。」
『ううん…私もごめんね。
ミーティング終わったらそのまま孝ちゃんの家に帰る。』
「ん、分かったそうしよ。」
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「先風呂入ってきていいよ」
『あ、うんじゃあ行ってくるね』
俺の部屋のクローゼットの中にできたの着替えが入ってるBOXから下着と俺のスウェットを取ってお風呂へ行く。
はあ…今のうちに頭冷やさねえと。
音駒との別れ際に孤爪とハグして…黒尾ともして…。そのあと黒尾が…っ。あのとき俺は動けなかった。月島が出ていかなかったら唇にキスされてた…よな。孤爪も最後抱きしめてた…。
なんであのとき月島が…ああもう!
日向と旭は顔面蒼白って感じだったな。
『ただいまーあ』
カチャっと扉が開いて、まだ髪の濡れたが戻ってきた。今日も俺の少し大きなトレーナーをワンピースみたいにしてる。いつ見ても胸がドクドクして苦しくなる。
「あ、じゃあ俺もいってくるな」
『うん、いってらっしゃい』
合宿で疲れてるだろうしあんま待たせたら寝ちゃいそうだよな…早く上がるか。いつもより時間をかけずに風呂をあがって部屋に戻ると案の定ベッドの上に腰掛けてウトウトしているが目に入った。
『あ…う、おかえり…』
「ん、ただいま。眠いよな?
今日はもう寝て明日にするか?」
『んーん…早く話したいから…今日。』
「そっか、でも先に髪乾かそうな」
『んぅ…こーちゃんお願いします…』