第1章 貴方は誰を選びますか (烏 青 音 梟)前編
「ちょっとクロどこいって…
って!?」
『研磨くんやっほー…?』
「なんで、なんでがいるの?
え、って烏野だっけ?」
『え、黒尾さん研磨くんに言ってなかったの?』
「あー…サプラーイズ?」
『…忘れてましたね?』
「クロさいってー。
久しぶり。会いたかった。」
『久しぶり研磨くん。
私も会いたかった!』
「俺頑張ってるよ頭撫でて?」
「お、おい研磨ってあんな感じだっけ...?」
さっきのモヒカンさんが沢山喋る研磨くんを不思議そうに眺めながら目をパチパチとさせている。
『あ…の黒尾さん、もう…降ろしてください…』
体育館に入るなり
注目の的になっていて恥ずかしい。
「せっかくの再会なのに離れんのもったいなくね?」
「クロ、のこと早く降ろして。
が変な目で見られるでしょ。」
「…研磨さんのことになると怖いのやめてください。もう降ろすのでその顔もやめてください…。」
「クロはやく。」
「はい…。」
研磨くんに叱られてしょぼんとした黒尾さんが私を降ろしてくれる。とりあえずドリンクをみんなに届けないと。
『すみません遅くなりました!』
「あ、いや全然。
音駒に知り合いいたのか?」
大地さんからお叱りを受けるかと覚悟していたけど
予想とは違う言葉が返ってきた。
『あ、はい!
東京にいた時の中学の先輩です。
背の高い黒髪の人と小さいプリン頭の人です。』
「そうか、あの黒髪君にはしっかり挨拶しないとな」
『はい…っえ?』
なななななんか!大地さん顔怖かった!
「いったれ大地ー!」
孝ちゃんなんで煽ってるの!?
「「よろしくお願いします」」
ギリギリと音がなりそうな程の握手を交わしながら黒い笑顔で向かい合う両校の主将。こ…こわい!
「ちゃん…SPってもしかして…」
『あ…、あの黒髪の人です…。』
「だよね。」
コソコソっと聞きに来た潔子さんと二人で
コートにいる主将を眺めながら波乱の予感に
胸をざわつかせていた。