第1章 貴方は誰を選びますか (烏 青 音 梟)前編
「「『ご馳走様でした!』」」
「よし、ちゃん片付けようか」
『はいっ』
洗い物が終わればお風呂だ!
早く終わらせて潔子さんとお風呂いこーっと!
「俺も手伝うよ」
『旭さん?』
「大地とスガはトイレ行ってるけど3人で手伝うから。準備大変だったでしょ。片付けくらい手伝わせてよ。」
『…たすかります!』
「ありがとう東峰」
そのあと御手洗から帰ってきた大地さんと孝ちゃんと5人で洗い物をして、あっという間に片付けが終わった。
『ありがとうございました!』
「にしてもこれ2人だけはキツイよな
清水は毎年1人でやってたのか…ありがとうな」
「いや、去年は田中と西谷が手伝ってくれた。」
「そうだったのか?知らなかったな。」
感心したような返事をする大地さん。
「あー、そういえばさっき西谷と田中と廊下ですれ違った。俺ら手伝うから風呂行っといでって言ったら、ちょい残念そうな顔して風呂行ったぞ。」
そう教えてくれたのは旭さん。
「西谷まじで狙いじゃん〜」
『あはは…』
会って2回目でプロポーズされたもんなあ…
冗談なのか本気なのか…。
全部全力投球って感じの人だから冗談じゃないかも。
「んじゃ、と清水は風呂入ってきな」
『あ、はい!
ありがとうございます!』
孝ちゃんたちは絶賛1・2年生でごった返している為あとで入るとのこと。お言葉に甘えて私は潔子さんとお風呂へ向かった。
「ちゃん今日はお疲れ様。
疲れたでしょう?」
『潔子さんもお疲れ様です!
少しだけ…でも楽しかったです。
また明日からも頑張りますっ』
「ふふ、頼もしいなあ」
私と潔子さんはいつもの様にガールズトークをして、だいぶのんびりしてからお風呂を出た。お風呂を上がって廊下に出ると見えた人陰。
「き、潔子さんの風呂上がり…美しい…!」
「の風呂上がりもやっべぇ…っ!」
田中さんと西谷さんだ。