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ハイキュー 短・中編集

第1章 貴方は誰を選びますか (烏 青 音 梟)前編


今日からGW合宿が始まる。
最終日に予定されている音駒との練習試合に
皆の気合いを感じられる。

いつもはない料理や大量の洗濯物。
初めての合宿にアタフタしてしまう。

「ちゃん大丈夫??」

『潔子さん…すみません。
わたし迷惑かけてばっかりです…。』

「そんなことないよ。
ちゃんがいてくれるだけで助かってる。
明るくて可愛くて太陽みたいだよちゃん。」

『き、き…潔子さあああんっ
私頑張ります…!皆さんのために!』

そうだ。来年になったら潔子さんはもういない。
慣れないと…潔子さんがいるうちに。

「よし、じゃあドリンク作りに行こうか」

『はいっ』

ドリンクを作り終えて体育館に戻るとこちらへ飛んできたスパイク。なんだかこの光景デジャブ…?部活見学に来た時もこんなことがあったな。

手に持っていたドリンクを床に置いて
咄嗟に潔子さんの前に出て腕伸ばして組む。

ここまでの時間1秒。

そして受け止めたボールは
放物線を描いてコートへと返る。

『…っは!潔子さん!大丈夫ですか!?』

「いや…私はちゃんが守ってくれたから全然大丈夫。だけど凄いね…本気のじゃないにしろ田中のスパイク返しちゃうなんて…!」

レシーブは昔孝ちゃんが教えてくれた。
東京にいた時も黒尾さんや研磨くんが教えてくれた。
どんなに強いスパイクでも上手く受け止められれば
チャンスボールにかわる。それがなんかピンチをチャンスに変えるヒーローみたいでかっこよくて練習したんだ。

「ごめん!俺また…!」

『あ、全然大丈夫です!
潔子さんの綺麗なお顔守れたんで!』

「うおおかっけえな!」

『西谷さんに褒められたら嬉しいです!』

「レシーブ上手くなったなぁ!」

孝ちゃんが嬉しそうに言う。

『菅原さんと遊ぶ時はいっつもバレー教えて貰ってたんで!菅原さん仕込みのレシーブですよー!』

「ふはは、そうだなっ」

「ちょーどいいし1回休憩挟むべ!」

「「「「「 うーっス」」」」」

大地さんの声で1度休憩を挟むことになった。
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