第1章 貴方は誰を選びますか (烏 青 音 梟)前編
『…はぁ…あつい。』
「ちゃん大丈夫?
なんか顔赤いけど…っ」
『あ…凛花さん
大丈夫です。ちょっと暑くて…
高崎先生に呼ばれてるんで行きますね…』
「あ…うん。ほんとに大丈夫?
一緒にいこうか?」
『大丈夫です…っ
黒尾さんになんか聞かれたら資料室にいるって
伝えてもらってもいいですか?』
「分かったよ、伝えておくね」
『ありがとうございます…っ』
熱気の籠る体育館を離れてもカラダは熱い。
ジンジン疼く感じ…なんかやだな。
コンコン
『です』
開いたドアから高崎先生がでてきて
薄暗い部屋の中へと通される。
「見学してたのに呼んでごめんな
はい、これ言ってたプリント」
『あ、いえ…ありがとうございます。』
「んでこれなんだけど、
クラスの皆にも流して欲しくて━━━」
説明が全く頭に入ってこない。
カラダが熱い。変な感じがする。
「…?」
『あ…はいっ』
「大丈夫か?ぼーっとしてっけど
暑いもんな、とりあえずここ座りな」
そう言ってパイプ椅子を出してくれた先生が
私の肩に手を添えた…瞬間体に電気が走るような感覚。
『…っんぁ…はあっ』
なに…いまの。怖い。なに…?
「…効いてるな。」
『…ん、なんですか…?』
「あ、ううんなんでもない。
ほら座りな、カラダ辛いんだろ?」
さっきの電流が通ったみたいな感覚はなに?
ビリビリする。下半身がジンジンする。
「大丈夫か?
暑いなら脱いだ方がいい。熱中症になる前にな。」
そう言って私のリボンをプチッと取り
ブラウスのボタンを外していく先生。
『や…見えちゃ…います』
「熱中症で倒れる方が嫌だろ?」
『あ…でも…っん』
時折素肌に触れる先生の指にすら
体がピクピクと反応してしまって恥ずかしい。
「あーわかった。
のカラダはシたくて仕方ないんだよ」
『ふぇ…?』
「もっと触って欲しくて気持ちよくなりたいって
のカラダがいってるよ?」
『そんなこと…な、い…です…ンッ』
そんなことないはずなのに…
首筋にツーっと沿わされた指に声が漏れる。
こんなのおかしい…私の体じゃない…っ