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ハイキュー 短・中編集

第1章 貴方は誰を選びますか (烏 青 音 梟)前編


気持ちよさそうに寝てるから起こしたくないけど、このままじゃ俺がどうにかなってしまいそうだから起こすしかない。

てか、俺のズボン抱きしめてるとかなに?

可愛すぎだろ…?

期待していいですか??

『ん…っ』

寝返りをうったの寝顔が俺の方を向く。綺麗すぎて見惚れる。本当に天使みたいに綺麗で可愛い。

ごめん、と思いながらも

「…?悪いけど起きられるか?」

起こすしかねえのよ。

『ん、あれ。私寝て…た。
おはよ孝ちゃん。おかえり孝ちゃん。』

寝ぼけた目を擦りながらふにゃりと笑って俺を視界に映す。両手を伸ばしてトロンとした瞳を俺に向ける。

「おはよ。ただいま。起こしてごめんな」

『んーん。孝ちゃ…ぎゅうして。』

ああそうだった。懐かしい。
は眠いと絶対にぎゅーをせがむ。

理由はあったかくて安心するから、らしい。

あとは…

『ん…あったかい。孝ちゃんいい匂い。
この匂い…好き。久しぶりだあ…。』

俺の匂いが好きらしい。

とりあえず理性が決壊寸前。

おねぼけは心臓に悪いからな。

ふに、と押し付けられた柔らかいもの。
それが何かなんて考えなくてもわかりマス。

「…いったん離れようか…?」

惜しいけど俺の下半身が可哀想だから離れよう。

『なんで…孝ちゃん嫌なの…?』

俺だってハグしたくないわけじゃねえのよ。
襲いますよ?俺男ですよ?
ただの幼馴染って思ってるのだけよ?

「んなわけないべ?いったん、な?」

『んぅ…ん。』

だらんと力を抜いて再びベッドへと沈む。俺はその横に腰をおろして頭を撫でる。サラサラと綺麗な黒い髪。

「俺布団で寝るからさ。
このベッドつかって?」

『え…なんで?一緒でいいじゃんっ』

ガバッと起き上がって俺の腕を掴む。

「いや…え?俺はいいけどさ。」

『…?何がダメなの?孝ちゃん変だよ…?』

いやいやおい。俺はいいけどさ、じゃないだろ。
確実に生殺しになるんだってば。

「でもやっぱ俺下で…」

『孝ちゃん一緒に寝よう?
久しぶりに会えたのに離れて寝たくないよ。』

そんなしょんぼりした顔されたら…

「…ウソだよ。一緒に寝るに決まってるだろ?」

俺の決意なんてクソ弱いんだから勘弁してくれ。
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