第1章 貴方は誰を選びますか (烏 青 音 梟)前編
休憩時間に手渡されたドリンク。
孝ちゃんって言いかけたのを言い直して菅原さんって呼ばれた。びっくりしすぎて聞き返した。なんか嫌だった。距離感じるじゃん。けど、部活中はただの先輩と後輩だからってドシャット。
そのあと月島にドリンク渡してたな。
渡す時に指先が少し触れていた。
サッと手を引っ込めて謝ってた。
月島は涼しい顔で別にって。
だけど俺は聞いてたんだ。
練習が始まる前、大地の集合を聞いて皆が集まる瞬間。に流れ弾気とかつけてねって優しく話してた。月島ってそういうキャラ?って思ったけど山口は月島が女子と話すの珍しいって言ってた…なんかモヤモヤする。
次に西谷。レシーブかっこよかったって褒められて舞い上がってる。通常運転だな。
そんで旭。
大抵の女の子は旭のこと怖がるんだけどはそんなこと無かった。実際、旭は優しいしガラスのハートだし怖いとこなんて1個も無い。それをすぐに見抜けるはさすがだと思った。
それが嬉しかったのか珍しく話しかける旭。
俺と付き合ってたのか、とか。
東京で彼氏つくってないのか、とか。
俺も気になるけどなんで旭がそんなこと聞くの?
なんかモヤッとして咄嗟に間に割って入った。
俺のだぞって言ってみたりした。
なんてちょっとした違和感がのちに確信に変わるなんてこのときは知らなかった。練習に戻るとき旭がの頭をポンってしたんだ。こんな事するやつなの?ってこの違和感が確信になるまで時間はそうかからなかったんだ。
グダグダ考えてモヤモヤしても仕方ない。
なんかのぼせそうだし。
部屋で待ってるし出るか。
部屋の前まで戻ってきたのに中々ドアを開けられずに3分経過。俺の部屋なのに変だな。緊張で心臓やばい。てか年頃の男子高校生の部屋で女の子と1晩過ごすとか…俺の母ちゃん何考えてんの…!?
あーもう!どうにでもなれっ
意を決して扉を開けると俺のベッドの上で寝転がる。渡したけど大きくて着られなかったと言っていた俺のズボンを抱きしめて寝ている。布団もかけずにパンツが見えそうなくらい捲りあがったトレーナー1枚で寝ている。
警戒心無さすぎか…。