• テキストサイズ

ハイキュー 短・中編集

第1章 貴方は誰を選びますか (烏 青 音 梟)前編


「よし、休憩!」

大地さんの掛け声でバラバラと部員の皆さんがこちらへやってくる。

「ちゃんドリンク渡してあげて!」

『あ、はいっ』

一生懸命にプレーをする皆がカッコよくて
汗がキラキラしていて
そんな皆と私は今日から頑張っていくんだ

『あ、孝ちゃ…菅原さんどーぞっ』

「え、なに、なんて??」

『えと、ドリンク…?』

「あ、じゃなくて…菅原さんて…なに?」

『あ、えと。部活中はそうした方が…って。』

「えー!距離感じる!嫌だあ!」

『だーめ!部活中は先輩と後輩!
私はマネージャー、みんな平等にしないと』

「え、じゃあマネージャーなるの?
やってくれるの!?」

『あ…うん!頑張ってみようと思う!』

「そっか!んなら部活中は我慢…します。
けど寂しいから帰りは一緒に帰ろ?」

我慢?寂しい?
孝ちゃんてばどうしたんだろ。
2年近く会ってなかったし…私も会いたかったけど

「?」

『あ、うん、帰ろうか!』

「よし、残り頑張るぞ!」

孝ちゃんや田中さんたちとは別に
歩いてこちらへやってきたメガネの彼に
ドリンクを渡す。

『月島くん、ドリンクどーぞっ』

「あ、アリガト。」

渡す時に指先が少し触れた。

『あ…っごめんね!』

「いや別に…これくらい。」

ペコッと軽く頭を下げてその後ろにいる2人にドリンクを渡す。

『西谷さん、旭さん、ドリンクどうぞ!』

「さんきゅーな!!」
「ありがとうちゃん」

『はいっ』

「お、うめー!が作ったのか?」

『清水さんに西谷さんの好み教えて貰って作りました!あ、さっきのレシーブ凄かったですカッコよかったです!』

ほんとにほんとに凄かった。
田中さんの打った強烈サーブの下に素早く入ってボールの勢いを殺す見事なレシーブ。今度教えてもらおうかな。

「本当か!?おいりゅー!きいたか!?」

「ノヤずりぃぞー!!
俺は!?なあ俺は!?」

「おい…あんま騒ぐと大地に怒られるぞー?」

ワイワイガヤガヤとした雰囲気に思わずクスっと笑ってしまう。きっといつもの光景なんだろうな、とそう思える。
/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp