第2章 貴方と過ごす特別な日 ☆*:.。.伊達政宗.。.:*☆
政宗が手伝ってくれたおかげで残りの作業が一気に捗り、全ての下拵えを終えることができた。
「あの、ごめんね、政宗。後片付けまで手伝って貰っちゃって…助かりました、ありがとう」
まな板を拭いてくれていた政宗に改めてお礼を言う。
「いつもしてることだし、大したことじゃない。それにこれも戦支度だろ?」
「それでも、ありがとう。政宗のおかげで早くできたから」
「……なら、褒美が欲しいな」
「えっ…?」
「昼間、約束しただろ?夜なら触れてもいいって」
「っ……」
「怜っ…」
背中から抱き締められて、首筋に吐息がかかる。
熱い唇が頸に触れて、ちゅっと軽く音が鳴った。
「んっ…ダメだよ、こんなとこで…誰か来たら…」
「こんな時間だ、誰も来ない。ダメは二度は聞かないぞ」
「やっ…んっ、待って…」
「待て、も聞かない。俺に二度もお預け食わせる気か?」
「んっ、あっ…政宗っ…」
背後から回された手が着物の袷に滑り込み、柔らかな膨らみに直に触れる。
胸の中心を指の腹でクリクリと捏ねられて、腰の奥がむずむずと疼いてしまう。
腰に回された政宗の腕が支えてくれていなければ、その場に崩折れてしまいそうだった。
「や…あっ…っ…」
着物の上から身体を弄っていた政宗の手がさり気なく帯を緩め、裾をたくし上げて内側へと侵入する。
片方の手で胸を揉まれ、もう片方の手で身体の中心の弱いところを掻き混ぜられて、支えを失った私の身体は目の前の作業台の上へと突っ伏した。
「怜っ…」
吐息混じりの甘い声で私の名前を呼びながら、政宗の身体が覆い被さってくる。
政宗の方へ突き出した格好になっていたお尻へ硬いモノが押し付けられ、ぬるりとした生温かい感触に背中がふるふるっと震えた。
背徳と恐れと期待…相反する感情に胸の内が大きく揺らぐ。
「んっ…政宗っ…ここで、するの?」
「っ…はっ…これ以上待てるかよ。お前の全部、俺に寄越せっ」
首だけ後ろに振り向けて問うと、獰猛な獣に噛み付かれるような荒々しい口付けが落ちてきた。
「あっ、うっ…んっ、ふ…」
ーぐちゅっ…ずぷずぷっ…
「ひっ…やっ、ンンっ!あぁっ…」
口付けに気を取られているうちに、腰を引き上げられて背後から一気に貫かれ、その強過ぎる刺激に息が止まりそうになった。