第9章 ディルド

「いちかちゃん、いい？こういう男に隙見せちゃ絶対ダメだからね」
「……んっ、…はい」
「でも今からは隙を見せたお仕置きだからね」
「…へ、…え？」

本当は使うつもりはなかったこのスイッチ。俺はONのボタンを押した。低音を響かせうねり始めると一旦は落ち着いて空気も一気に最高潮にボルテージが跳ね上がった。

「やっ、あぁぁ、…あ、あぁーーっ」
「なんや、及川君やって結局はこっち側の人間やん」
「うるさいよ？黙ってて…」
「こっわ…。まぁええわ。俺もいちかちゃんの顔、見ながらまた弄ろっかな」

締め付けられる抵抗はあっても随分楽に動くようになってきた。根元まで押し込んでは途中まで引き抜く。

「あ、はぁ…あ、ぁぁー…」
「気持ちいい？」
「……あぁ、…ら、め…」
「こっちも指挿れてんけど壁越しにうねってんの分かるし。えぐ…」

開きっぱなしであろう口からはだらしない嗚咽が止まらない。宮君の指が前後に動くだけで透明な液が迸っている。

「なぁ、そんな涎まで垂らして気持ちええ？俺もヤリたなるやん。いちかちゃんも指だけや足りんやろ？なぁ、及川君もやろや？」
「そだね。俺もこんな姿見ちゃったらさすがに我慢できない」
「ほなもうええやん、ヤろ？」

いちかちゃんのお尻を埋めていたディルドを一気に引き抜いた。“ああ…っ”と嬌声をあげ、小さく痙攣する背中を抱きしめた。

「ね、もっと感じて？可愛い姿、見せて…？」