• テキストサイズ

(HQ|R18) セックストイを使わないと出られない部屋

第9章 ディルド


「………嘘」
「マジで?」
「はい。この後、一緒に指輪を見に行くんです。だからそろそろ出なくちゃと思って」
「………あかん、終わってもーた」
「よりにもよって岩ちゃんとか…、最悪。絶対勝ち目ない…」
「なので今回のことがもし一君にバラしたら多分地獄を見ますよ?」
「最悪や…。だって岩泉さん、めっちゃ怖いもん」
「うん、かなりヤバい。俺も岩ちゃんに3枚におろされるかもしれない」
「俺やミンチにされるかもしれん」
「だから今回のことは絶対内緒にしててください、ね?」

人差し指を唇に当ててにこっと微笑む。一番大切なこと最後にネタバレしてくるところ、小悪魔どころかラスボス級の悪魔も泣き崩れるレベル。呆気に取られた俺たちを残し“お疲れ様でした”と一人颯爽と扉を開けて出て行ってしまった。

「だからいちかちゃん、キスのおねだりしてくれなかったんだ」
「そら彼氏がおったんならせぇへんわな。俺は無理矢理したけど…」
「そういやちょっと前に岩ちゃんからなんか報告があるって言われてた気がする…」
「それ絶対結婚報告やで」
「……俺、地獄に堕ちるかも」
「そうかもなぁ…。あ、でも俺もか」
「そうだよ、俺だけ地獄堕ちとか許さないから」
「ほんまため息もでん結末やな。………なぁ、及川君、今から飲みに行こうか」
「それは悪くない誘いだね。行ってあげてもいいよ」
「なんやその返事。やっぱいけ好かんやつやな」
「あ、そういう言い方する?せっかく奢ってあげようと思ったのに」
「嘘、嘘やん、冗談。なぁ及川先輩、奢って?可愛いねーちゃんのおるええ店知ってるから」
「行こう。気持ち切り替えて今すぐ行こう。勝負はここからだよ」
「早…っ。けどそんくらいの方がええわ。次も負けへんから」
「望むところだよ」

けどまぁ一緒に飲んだから言うて仲良くなれるわけもなく、互いにああ言えばこう言うタイプやし、何故か女の子の好みも似てるし居酒屋で第二ラウンドが繰り広げられたんは言うまでもない。

とりあえず一つ言えるんは俺と及川君は混ぜるな危険ってこと。二度と一緒になるんはごめんや。


fin.



これにて完結です。
お付き合い感謝です。
もしよろしければエモよろしくお願いいたします。

2022/09/09 kopi(copi)
/ 66ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp