(HQ|R18) セックストイを使わないと出られない部屋
第9章 ディルド
「それでもできるだけ優しくするって俺は約束するから。怖いと思うけど俺に任せて?」
「……はい」
「経験あるんやったらそのくらいの方が気持ちええかもしれへんしな。ま、こっち次第やけど」
「だったらがっつかないでよね、目の前でがっついてるの見てるとこっちが恥ずかしくなるから」
「さっきから聞いてたらなんでそんな指図されなあかんねん」
「俺が一個年上だから!先輩だから!世界と戦ってきてきたから!」
「世界関係あらへんわ!」
「あるよ!大ありだね!」
「せやったらその大ありの理由を300字以上で俺が納得するように説明してもらおか?」
「小学生かよ、面倒くさ…っ」
俺たちが無駄な言い争いをしている間にいちかちゃんはTシャツを脱ぎ捨てて上半身はブラだけになっていた。レギンスとハーフパンツを脱いで、俺たちの前で惜しげもなく水着姿になった。
「え、え?ちょ、いちかちゃん…?」
「ま…っ、いきなり大胆過ぎへん!?」
「だって二人が全然静かにならないから…」
ちょっと怒ってるのかムッとした表情で俺たちを見ていた。そりゃそうだよね、女の子放ったからしてこんな馬鹿みたいな言い合いとかしてる場合じゃない。
「ごめん。俺たちの方が落ち着かないとだよね」
「せやな…。今はいちかちゃん最優先するべきやんな」
「一旦休戦ね。でもこれだけは言わせて欲しいんだけどいちかちゃんの方が負担大きいんだから。そこは理解してて」
「……ん、分かった」
いちかちゃんの度胸に俺たちの方が根負けしそうだった。岩ちゃんに鍛えられてるとはいえ顔に似合わずこれは男前すぎるよ。
「どうしたらいいですか?」
「とりあえずそこのベッドに座っててくれる?俺らも脱ぐから」
「分かりました。じゃあそこで待ってます」
ベッドの隅っこで下着姿のなってちょこんと座ってる姿に罪悪感も感じつつも一気に脈が早くなっていくのを感じていた。
「あかん、俺、好きな子の裸初めて見た中学生男子みたいになってる」
「ああ、それ分かるかも…」
「とりあえず先にいちかちゃんその気にさせなあかん。作戦立てるで?」
「OK。ここは素直に宮君と手を組むよ」
多分今この瞬間だけは宮君と考えているとこは同じ。
まずは“いちかちゃんを全力で気持ち良くさせること”