桜舞い散る君想ふ【ONE PIECE/鬼滅の刃等短編集】
第5章 医者恋パロディ(学生編)【トラファルガー・ロー】
ローのお陰で壊滅的だった数学は奇跡にも近いほどの成長を遂げ、受験を無事に終えることができた。
それもこれもローが手取り足取り口取り…?教えてくれたからで、彼のおかげ以外の何物でもない。
今日は合格発表の日。
もし合格しているのであれば、今日合格通知が速達で送られてくる。
ドキドキしながら家でそれを待っていると、ピンポーンとインターホンが鳴り、階段を駆け下りた。
「あ、あれ…?」
「一緒に待ってやろうと思ったが…そこで会っちまった。」
郵便局の人とローが何故か玄関で鉢合わせするという状況に嬉しさと喜びが2倍になってやってきたので思わず彼に飛びついた。
「ふぇええええん!ロー!ありがとーーーーーー!!ええええーーーん!!」
玄関で彼氏に抱きついて号泣している私を尻目にお母さんが郵便局のおじさんに受取のサインを淡々としていた。
だけど、ローは嫌な顔一つせず私の体を受け止めてくれて頭を撫でてくれていた。
「。ローくんを困らせないの。本当にごめんなさいね?あなたのおかげで無事に娘が合格しました。ありがとう。」
「いえ、そんな。が頑張ったからです。あの、今日…お父さんもいますか?」
「ええ。中でコーヒー飲んでるわ。」
突然、お父さんの所在を聞いたローは私の手を引いてリビングに入っていく。
ローはお母さんだけでなくお父さんともすごく仲良し。
20歳超えてるのでよくお酒を一緒に飲んでいるし、娘の彼氏ではあるが嫌悪感など皆無だ。
「お、ローくん!いらっしゃい。」
「お邪魔してます。お父さんとお母さんにお願いがあって今日は来たんです。」
「「お願い??」」
お願い?ってなんだろう?
私にすら知らないその内容に首を傾げるしかできない。
お母さんから受け取った合格通知が手の中に握られたまま、ローを見上げる。
「と一緒に住まわせてもらえませんか?」
「……え、ええええええ?!」
突然ローから発せられたその言葉に顎が外れるかと思うくらいあんぐりと口を開けたまま放心状態だ。