桜舞い散る君想ふ【ONE PIECE/鬼滅の刃等短編集】
第24章 桜舞い散る君想ふ【宇髄天元】※
「天元…!」
耳に響いたのは聴きたくてたまらなかった女の声に間違いない。
桜舞い散るこの季節
君を想い続けた
来世では自分だけを愛してくれるか?という問いにオレはちゃんと答えてない。
「答えは、ド派手にYESに決まってんだろうが…!」
手を伸ばして掴んだその腕は細いけど温かい。
無我夢中に腕の中に閉じ込めると人目も憚らずに抱きしめた。
はらはらと桜が舞い散る日にお前と出会った。
何度でもオレたちはこの桜の季節に再び巡り会う。
「…、愛してる。」
桜舞い散る、君想ふ──