桜舞い散る君想ふ【ONE PIECE/鬼滅の刃等短編集】
第5章 医者恋パロディ(学生編)【トラファルガー・ロー】
「んっ……」
ちゅ、くちゅ…
に課した問題や作ってやった小テストが出来ると必ず褒美と言ってキスをしてやるのだが、そんなことを自分の女の家ですぐ後ろにベッドがある状況でして、考えることと言えば1つしかない。
可愛らしい顔を赤く染めて、自分を見上げる瞳は蕩けている。
ヤッているときと同じ顔で見つめられたらこちらだって下半身が疼くというもの。
だが、流石にコイツの母親から頼まれた家庭教師。
一階には家族もいるのにベッドに押し倒して抱くわけにもいかず、キスで済ませる。
本当は今すぐにでも体を舐め回してコイツの中に己をぶち込んでやりたいのを我慢している。
「おい、あんまりそういうやらしい顔すんな。ヤリたくなるだろ。」
「ふぇ、だ、だって…ローのキス、好きだから…」
だってきっともう下半身は湿っているはずだし、押し倒したら受け入れてくれるとは思う。
ギリギリの理性で少し離れると次のキスまでのゴールを設定して問題を解かせる。
もキスはされたいのか、この家庭教師を始めてからメキメキと数学の成績が伸びてきた。
もう少しで合格圏内にいけるだろう。
元々、現国と英語は問題ない。
ピアノが上手くて音楽科の高校なのに、英語をもっと喋れるようになりたいからと音大に行かないと聞いた時は驚いたが、の人生だ。
好きにすればいいと思った。
どちらにしても離すつもりなどないし、付き合ってからアイツ以外の女に欲情しない。
ただ日に日に綺麗になっていくを大学で何人もの男にお披露目しなければならない現実にため息しかない。
隣で一生懸命問題を解いているを見るとつい独占欲でこの腕の中にずっと閉じ込めておきたい欲に駆られるが、これでも我慢している方だ。
本当は一人暮らしをしているマンションに住まわせたいくらいなのだ。