桜舞い散る君想ふ【ONE PIECE/鬼滅の刃等短編集】
第24章 桜舞い散る君想ふ【宇髄天元】※
ずん…と己の肉棒をの最奥に打ち付けると声にならない悲鳴をあげて背中を仰反らせる彼女。
何て美しいのだろうか。
火に照らされての肢体がより厭らしく見える。
何が風邪をひく、だ。
何がのため、だ。
己の欲望を体現しただけだろうが。
(…嫁に、したかった、んだろ?)
自分自身にそう問えば何の違和感もなくすっと胸の中に入ってくる。
こんな強姦紛いなことをして嫁に来てくれるかどうかはわからない。
でも、止める術はない。
圧迫感から息も絶え絶えなに容赦なく肉棒を挿抜させた。
──ずちゅ、じゅぷ
「あっ、あっ…ああっ!!!」
「随分、…気持ちよさそう、じゃねぇ、かよ…っ!」
最初こそ挿れにくかったが、自分の打ち付けに気持ちよさそうに善がる姿を見てしまうと嬉しくてたまらない。
「んっ、はぁ…!あ、っ…!」
「…、気持ちいい、か?」
「…う、ん…」
肯定の言葉が俺の情欲をもっともっとたぎらせていく。
口角を上げるとそのまま彼女の唇に口づけ、腰を引くと最奥に打ち付ける。
ああ、ずっと俺はコイツを抱きたかったんだ。
好きだから。
"嫁"に興味を示してくれないことが悔しかった。
早く嫁になって欲しかった。
鬼殺隊の柱などやめて俺のそばにいて欲しかった。
でも、それが叶わないから。
がそんな生半可な気持ちで鬼殺隊にいるわけではないと知っているから。
ずっと言えなかった。
ずっと我慢していた。
この後、とどんな関係性になるのか考えると少しだけ恐怖心もあるが…
(…後戻りはできねぇ、よ。)
鬼殺隊を辞めないならばそれでいい。
今だけは俺に抱かれてくれ。
「…、もっと善がれよ。たまんねぇ…」
鬼狩りをした後は悶々とする。
性欲が刺激されるのだろうか。
気分が高揚して冷静な判断が出来ていなかった。
この日、俺がを抱いて、何を得たのか。
何も得ていない。
何も得られなかったのだと…翌日、思い知らされた。