桜舞い散る君想ふ【ONE PIECE/鬼滅の刃等短編集】
第24章 桜舞い散る君想ふ【宇髄天元】※
ブラウスをも剥ぎ取るといよいよの肌が目に飛び込んできた。
──ドクン
恥ずかしそうに目線を逸らす。
その手も俺の手を阻むようにしているけど、本気ではないのは伝わってくる。
だってやはり寒いことに変わらないのだろう。
焚き火の炎に煌々と照らされる白い肌が艶かしく見えてしまうのは何故だ。
──ドクン、ドクン
その時、やっとこの心臓の音がではなく、自分のものだと気づいた。
何をドキドキしているのだ。
おかしいだろ?
コイツは柱仲間。親友とも呼べる間柄なのに、こんなにドキドキしていたらこの行為が厭らしいものに変わってしまうではないか。
そうなってしまうとまずいのは俺の方だ。
俺には愛する嫁が三人もいるわけで、不義を働くつもりなど毛頭ない。
ぺたりとくっついた上半身の隊服を全て取り払うと、今度はスカートに手をかける。
しかし、俺の中でこれを脱がしたら取り返しがつかなくなるのではないかと言う不安が襲ってきた。
チラッとに視線を向けると豊かな胸が目に飛び込んできて、ごくりと生唾を飲む。
男と肩を並べて勇猛果敢に鬼狩りをするだけど、細く白い肩に手足、そして女性らしい胸の膨らみに腰のくびれが艶やかだ。
そこに触れたら自分は不埒な考えを起こしてしまうのではないか?と気が気でない。
それでも、青白い顔をして寒さに耐えているの顔を見ると何とかそれに耐えてスカートのジッパーを下げた。
やはりそれは冷たくとてもじゃないが着ていられるものではない。
此処から出る時に再び着なければならないにしてもしばらくは温まった方が良いに決まっている。
意を決しての隊服を全て脱がせ終えると見えないように抱き寄せて自分のズボンも脱ぎ捨てた。
そのまま無言での体を後ろから抱き締めるとお互いの体温が伝わってきて炎の温度と相俟って漸く暖を取れる。
腕の中にすっぽり収まるはこんなにも小さく細い。
そんなこと感じてはいけないことなのに
俺はに女を感じてしまった。
感じてはいけない情欲と共に。