モブキャラが溺愛されて本編からズレてますけど大丈夫そ?
第1章 ①
容姿もさることながら、あの体もとても魅力的に思う。
ああ、あの制服を脱がせてみたいと願う奴らはどれくらいいるんだろう。
近くでギャンギャンとアマンダの煩い声が響いてるが、の事を想うだけで雑音が聞こえなくなる
「大丈夫ですか?デイビッド様」
ポンと、肩に手をかけられてハッと気がつく。
誰だか知らないが馴れ馴れしい
アマンダが立ち去った後に声をかけてきた女。
・・・確かソフィだったか?
田舎出身で最近貴族の養子になったんだとかで特別編入してきたと騒がれていたような・・・
「・・・何かようか?」
馴れ馴れしい手にイラッとしながら立ち上がる
「あ、いえっ、何か悩んでおられるのかと思って心配しておりました」
キラキラと訴えるような目で見てくる。
「いや、大丈夫だ」
「私はデイビッド様の味方ですわ。なんなりとご相談くださいませ」
「なぜ俺がお前に相談しなければならない?」
「だって他に相談できる人がいないから悩んでおられるのでしょう?」
・・・確かに。と近づく為にはどうしたらいいのか・・・?
「・・・と知り合いか?」
「さんですか?ん〜、ごめんなさい、ちょっとわからないです」
「そうか、じゃあ用は無い」
ピシャっと言うとデイビッドはその場をさる。
次の日、が食堂でランチを食べていると
「ここいいかしら?」
と声をかけられた。パクパクとが口をあんぐり開けていると肯定とみなされたのか、ソフィはピッタリと隣に座ってきた
え?なんで?ソフィ?他にも席はいっぱいあるのにぃ・・・
関わりたくないんだけどぉ
「えっと・・・?」
「あなた、デイビッド様とお知り合い?」
ブンブンと首を横に振る
「だよね〜、あんたみたいな地味なモブキャラ相手にされるわけないし・・・
なんであんたの名前が出たんだろ?」
ブツブツとソフィが独り言を言う
・・・聞こえてるんですけどぉ。
「あの、失礼します」
とが立ち上がろうとするとガッと腕を掴まれる
「ちゃん、私たちお友達にならない?」
「え?!」
いや、お友達って・・・そうやって作るもんじゃないですよねぇ
「ま、間に合ってます」
「え?なにっ、私が友達になりたいの!お願い」