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モブキャラが溺愛されて本編からズレてますけど大丈夫そ?

第1章 ①


えーと・・・全力でお断りしたいんですけどぉ

手、離してくれないし・・・

「どうしたの?」

「あ、リエット様!」

ソフィはパッと掴んでた手を離してくれた

リエットは財務大臣の息子で将来王太子の右腕になるもちろん攻略対象のキャラ

「何か困ってる?」

ニッコリとに笑顔で問う

「いえ、その・・・」

「ちゃんとぉ、お友達になりたくてぇー、ねえ?」

ねえ?って何?私はなりたくないんですけど

「でも彼女は迷惑そうだけど?」

わ〜・・・そんなハッキリ言っちゃいます?

「え?そうなの?ちゃんひどぉい!」


うるうるさせた目でリエット様に訴える

「・・・ちょっと話したい事があるんだけどいいかな?」

「あ、はい!もちろん!」

「いや、君じゃなくてちゃん、に」

「「え?!」」

リエット様は有無を言わせず私のトレイをさっさと奪い取るとスタスタと歩き出す。

私はリエット様を追いかけつつ、ソフィの痛い視線が背中に刺さるのを感じていた。


食堂を出るとしばらく歩いて

「ごめんね」

「え?何がですか?」

「嘘なんだ」

「嘘?」

「話したい事があるっていうの」

「あ、そうなんですね」

「あの場はこうするのが1番簡単かなと思って・・・余計なお世話だったかい?」

「いえ・・・困ってたのでありがとうございました」

ぺこりと頭を下げる

「改めて、僕はリエット。君はちゃんだよね?」

握手を求められて握り返す

「はい。・・・でもなんで私の事?」

「君は君が思っているより、けっこう狙ってる人多いと思うよ?
地味なフリしてるけど」

ドキっとする。え?狙われてんの?わたし?!誰に?怖いんですけどぉ

「・・・えっとなんか誤解してるみたいだけど‪(笑)

「え?!」

プチパニックになってる私を見てエリットが可笑しそうに笑う

「こりゃ人気があるわけだ・・・」

エリットがボソリとと呟く。

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