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モブキャラが溺愛されて本編からズレてますけど大丈夫そ?

第1章 ①


はむはむと一緒にサンドイッチを頬張りながら、ダンの背中を撫でる。

「君の猫かい?」

「いいえ、この学園に住んでいる猫みたいです」

は食べ終わるとパンパンと制服を叩く。
それを合図かのようにダンも去っていった

「それでは失礼します」

「あっ」

「?なにか」

「あのっ、名前を聞いても?」

彼女はふるふると首をふるとぺこりと頭を下げて行ってしまった。

名前は・・・おそらくだろう

さっきアマンダが偉そうに言ってたのが聞こえた

「・・・」

その名を忘れないようにデイビッドはそっと彼女の名前を呟いた。





あっぶなーい!!まさかのデイビッド様と鉢合わせになるとはっ!
思わず手助けしちゃったしアセ

このイベントって似たような感じで確か主人公がデイビッド様とロッカーに2人で隠れるみたいなのがあったような・・・


それはきっと別イベントなんだよね?
名前も名乗らなかったし、イチモブキャラもして私はこのまま平和にこの世界を楽しむんだから!

ふ~やれやれ・・・と大きなため息をついた




デイビッドはと少しでも近づくために彼女の姿を探していた。
彼女は地味で目立たないが、成績もそこそこ優秀で友に柔らかな笑顔を向ける令嬢だった。

下級貴族と言われていたが、中の下といったところで所作もきちんとしている。

先程は地味で目立たない、と言ったがわざとそうしているような気もしないでもない。

顔立ちも美人だし、それを隠すかのようにメガネをしているようにも見える。
ここ1週間観察していてわかった事だか、目が悪いわけでもないらしい。

髪もひとつに束ねているが、それなりにすればそれなりに絶対豹変する

・・・と気づいているのはどうやらデイビッドだけではないらしく、に声をかける男子生徒も割と多い・・・気がする。

皆ここには卒業までに伴侶を見つけなければとプレッシャーを与えてくる家も多くはないからだ。
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