第1章 憎い敵・・・でも、好き【赤頭巾】
道に迷ったんだな!!」
「あぁ、そう・・・・・・じゃねーだろ!!
あいつは狼かもしれないって言ってんだよ!」
「狼が人間に化けられる訳がねぇーだろ!」
「だが、お前の母さんと同・・・いや、すまねぇ。これは、俺の失態だ。」
ジャンの言葉を無視しながらその彼に話しかける
「この森で道に迷ったんですか?
森は知っての通り危ないですよ。狼が大量にいますから」
「迷ってねぇ。ところでてめえらは何者だ?」
迷ってないのか・・・。てっきりそうかと思ったのだが・・・、と言うか俺達の事知らないのか?
「あぁ、俺等は赤頭巾と呼ばれる狼専門の殺し屋です!」
疑問を持ちつつ、俺は答える。
「・・・てめえらがか・・・。というかお前もしかして・・・」
「え、何ですか?」
「・・・いや、何でもねぇ・・・。」
「そうですか?じゃあ、俺等はまだこの森にいますのであなたは早く街に帰ってくださいね♪」
「あぁ。」
「じゃあ、俺らはここで!!」
そうして、彼が帰る所を見ずに俺達は森を調査した
「おい、あいつが帰るところ見ずに別の場所へ行っていいのか?」
「いいんだ!!あの人見た目からして優しそうだったし♪」
「いや、どう見ても顔怖かったけど・・・。」
そして、俺達は森の中を一通り調査したが連絡された狼はいなかった。
そんな彼と狼の謎が残ったまま俺達は本部に帰ることとなった。