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貴方に捧げる物語【進撃の巨人】

第1章 憎い敵・・・でも、好き【赤頭巾】


sideアルミン

僕はジャンに言いたいことがあり、エレンを先に行かせた・・・。

「ジャン・・・。」

言おうとして口を開きかける

「あぁ、分かってる。あの謎の男の話だろ?」

すると、言おうとしていることが分かっていたのかすぐにジャンは聞いてきた。

「さすが、ジャン。話が早く進みそうだ・・・。
あの、謎の男の人・・・多分おば・・・いや、エレンの母さんと同じだよ。エレンにはこんなこと言えないからね・・・。エレンはただでさえ表情や、言葉に出さないだけで相当、この立場に悩んでるからね。他の子達とは違うというのだけで辛いはずだし、更にその子達ともあの子は違うからね・・・」


「そんな、状況であの男がおばさんと一緒だと言ったら多分エレンは悩む・・・。」

「ミカサ、アルミン・・・。」

「ごめんね、ジャン。でも、あの子の相棒は君なんだ。
君も相当、あの子の相棒というだけで他の醜い奴らに言われてるんじゃないか?」

「っ!」

ジャンの表情が少し変わる・・・、やっぱり。

「やっぱり知ってたのか。流石アルミンだな・・・。
俺がやられてても何も言わねぇがあいつだけには俺の立場いうんじゃねぇーぞ。あいつは、悩みやすいからな。」

「・・・ジャンは優しいんだね。ありがとう!
僕・・・いや、僕達はエレンに優しすぎるのかもしれないのかもね。」

「エレンはただ毎日笑ってくれてたらいい・・・。
それが、私の願い・・・。」

あの子・・・エレンは過去が壮絶すぎる・・・。

僕らより、ずっと・・・。

だから、僕たちがあの子を守る、何があっても・・・。



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