第1章 憎い敵・・・でも、好き【赤頭巾】
side エレン
ジャンがアルミンと話している間、俺は一人で団長室に向かうため・・・まぁ、本来なら相棒も必然的に行かなければいけないのだが、そのうちジャンも来るだろうと思い一人で歩いていた。
「おい、あいつだぜ、あいつ。あの」
「あぁ、あいつか。また、なんでこんな所に。森であいつらと仲良くしてればいいのになwww」
と、わざと俺に聞こえるような声の大きさで喋っている奴ら。はぁ、また俺の事か・・・。
もう、言われるの何度目だ、だからここは来るのはミカサ達と会えるのは嬉しいけど、あぁいう奴らがいるから嫌な気分にもなる・・・。
そう思っていると・・・
「おい、あいつらのいうことは耳に貸すな。気にするだけ無駄だ。」
そういわれ、振り返ると懐かしい二人が立っていた。
最初、一人には気付かなかったが・・・
「ライナー!!・・・と、ベルトルト。」
「今、ついでみたいな言い方したよね・・・。」
「いや、お前の存在に気がつかなかっただけだ!」
おれは、すかさず思ったままのことを言う。
隠し事をするのはどうも苦手だ・・・。
「それ、言われると逆に傷つくよ・・・。」
相当ショックを受けてるようだ、泣きそうな顔してる・・・。ごめん、ベルトルト・・・、俺は本当のこと言っただけなんだ・・・!
そんなことを思っていると、
「あぁいうのはほっとくのが一番だ、俺達もよく言われるが、お前は俺達よりも特殊だからな・・・。辛いだろ・・・。そういう時は俺達をたよれ。いつでも相談に乗ってやる。」
「僕も相談に乗るからね、エレン、君は1人じゃないんだよ。」
「ライナー、ベルトルト・・・ありがとうな!」
そんな会話をしていると・・・