第19章 好きって言って/伊武深司
「入れてもいいか…?」
俺がそう言うと、コクンと頷く。
俺はの頭を撫でながら、ゆっくりと中に侵入していった。
途中は痛みに顔を歪ませていた。
「大丈夫か?力抜いて、息はいて…。もう少しで全部入るから…。」
ゆっくり進んでいくと壁にぶつかった。
「あっ…はっ…」
小さく声を漏らしながら、は俺の腕をギュッと掴んでいた。
「ごめん…、優しく出来そうにない…」
そう言って俺は思い切り腰を打ち付けた。
「あっ…!だめ…!んんっ…」
の俺を掴む腕の力が強くなる。
「…好きだ…」
「あっ…深司せんぱ…!私もっ…すきぃっ…!」
「も…出る…!」
俺は直ぐにそれを抜くと、の胸元に勢いよく欲望を撒き散らした。
「…深司先輩…もっと淡白な人だと思ってました…」
へたりこんだ俺にがそう言った。
「なんだよそれ…実際はどうだったの?」
「ふふ…スケベな人でした!」
「!?…ふっ」
「え!今笑いました!?笑った顔初めて見ました!」
はそう言って、目をキラキラ輝かせて俺を見つめた。
夏真っ盛り。暑くて嫌いな季節だったけど、今年の夏は楽しめそうだ。君と一緒に。
Fin.