第21章 かなわない/海堂薫
大きく呼吸をしながら、息を整えようとするに構わず俺はの両足を持って開くと、その間に硬くなった自身を貫いた。
「あっ…!今は…ダメぇ…!」
待って!と言いながら、俺の胸板を手で押し抵抗するだったが、俺には待てが出来るほど余裕がなかった。
「あっ…薫くんっ…!」
パンパンと音を立てながら、俺は何度もの奥を突いた。
「またイッちゃう…っ!」
「くっ…そんなに締められたら…俺も…!」
キツく締まるそれに堪えきれず、俺は素早く抜くとのくびれた腹に白い液体を振りかけた。
そのまま倒れ込むように、の横に寝転がると
俺の手にの手が重なった。
自然と恋人繋ぎをしてしばらく息を整えているとが口を開いた。
「薫君、猫好き?」
「…?あぁ…」
「じゃあ、私の事好き?」
「っ!?あ、あぁ。好きだ。」
俺がそう言うと、ふふっと笑っては俺の方に体を向けた。
「私も好き!これからは、いつでもモモのこと撫でに来ていいからね。もちろん、私のことも…ね?」
イタズラに笑う,NAME1#を俺は目を丸くして見た。
「…お前には、敵わないな。」
fin.
《あとがき》
初めての海堂君でした。
前に亜久津を書いた時と同じような口調の荒っぽさだけど、
海堂の方はなんか難しかったです。
海堂って女の子と会話するところが想像できないし、
いざそういう雰囲気、そういう流れになった時は実際めちゃくちゃ躊躇しちゃうんじゃないかなぁと思います。
だから作者的にはちょっとキャラ崩壊?なところが否めません。
何はともあれ読んでくださりありがとうございます。
そして、かなりかなり久しぶりな投稿でブランクありまくりなのであたたかい目と優しい心で読んでいただけたら嬉しいです。