第19章 好きって言って／伊武深司

「お互い好きなら、付き合うんじゃないの？」

俺はそう言いながら、自分で結んだリボンを解き首筋に舌を這わせた。

「やっ…深司せんぱ…恥ずかしい…」

は、ペロンと下に落ちそうな胸元の布を掬うように手で抑えた。


俺はすかさずの手を掴み頭上で組ませると、そのまま壁に追いやった。


抑えがなくなり、あっけなく下に垂れ下がってしまう水着がの小ぶりな胸を露にさせた。

「あっ…やだぁ…」

の目に涙が浮かび、俺は我に返った。

「ごめん…。がっつきすぎた。怖い思いさせてごめん…。」

「あ…違うんです！これは、恥ずかしくて勝手に出てしまっただけで…嫌だったわけじゃ…！」

「でも、今やだって言ってたし…。」

は顔を赤くしながら静かに俯いた。

「それは…言葉のあやって言うか…その…私も続き…して欲しいんですけど…」

恥ずかしそうにモゴモゴとそう言った。


「ふーん。そんなこと言うと、次やだって言っても辞めてあげないから。」


俺はまたの腕を頭上で組ませキスをした。
頬や首筋、脇へと愛撫を移動させていき、ようやく胸に手をそっと触れた。

固く尖った蕾を人差し指で撫でると、ピクンとの体が跳ねた。

何度も上下に弾くように蕾を弄り、反対の蕾を舌で転がした。

反応を確かめるようにの顔を見上げると、息を荒くしながら眉をひそめていた。

「あっ…気持ちいぃ…です…」

壁伝いに、徐々にの体を下げていき、Ｍ字開脚の形で座らせると、水着にシミが出来ているのが見えた。


「なにこれ。まだここ触ってないんだけど。」

「み、見ないでください…」

俺はそのシミを中指でツーっと撫でた。

「あっ！やだぁ…」

「辞めないって言ったよね。」

俺は撫でる指の速度を上げた。するとのそこはいやらしく水音を響かせた。

水着をずらし、直接中に指を入れて、その上の突起に吸い付いた。


「いやぁ…！それ…気持ち良すぎ…です…！」

ぴちゃぴちゃと俺の唾液との蜜が混ざり合い、俺のものを迎え入れる準備は万端なようだった。