第13章 バレンタイン大作戦/丸井ブン太
「んっ…ふぅ…ブン…太…触って…」
私の既に蜜で溢れたそこは、今か今かと快感を待ちわびていた。
「やば…もう濡れまくってんじゃん…」
ブン太は私の中を、ゆっくりと確かめるように掻き回した。
「あっ…はぁ…」
「俺もう…入れていい…?」
「ブン太…ちょうだい…」
ブン太の我慢汁でヌルヌルした先端が、私の入口を捕らえると
そのまま奥へ奥へと入ってきた。
「あっ!んんっ…!ブン太…!きもちぃっ…」
ブン太は無我夢中で腰を振ると、たまに顔を歪ませて今にもイきそうなのを我慢した。
「あっ…!ブン太…っ…!私もう…」
「俺も…イきそう…」
「…~~~~っ!」
2人はほぼ同時にフィニッシュした。
しばらく息を切らしながら抱き合ったままいると、落ち着いたのかブン太は自分のものを私の中から抜いた。
「お前…変態すぎだろぃ」
「…ごめん…」
「本命チョコが誘う道具ってどうよ」
「…ブン太…」
私はテーブルをゆっくり指さした。
指さした方向には、まだチョコペンが数本転がっている。
「…体持たねーわ…」
そう言って、ブン太は困ったように笑った。
「まぁ、今まで貰ったどんなチョコよりインパクトはあったぜ」
☆☆☆
月曜日。
私とブン太は手を繋ぎながら、テニスコートに入った。
「…え!?2人つきあってるんすか!?」
「ふむ…。やはり俺の読みは当たっていたようだ。」
「ピヨッ」
と、みんな口々に話し出す。
「まったく…たるんどる!丸井!グラウンド50周だ!」
「げっ!?なんでだよ!?」
真田副部長に凄まれて、慌てるブン太を横目にクスクスと笑った。
「何笑ってる!お前も、グラウンド10周だ!」
「えー!?でも…ちょっと少なくしてくれるの優しいね」
と笑うと、副部長は顔を赤くしながら何か言っていた。
「ブン太!行こう?」
私はブン太と2人、グラウンドへと向かって歩いた。
もちろん手は繋いだまま、ね。
Fin.