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裏・テニスの王子様♡

第8章 蜜柑/幸村精市


しばらく精市は、みかんで私の入口を弄んだ。
そして、入口の少し上にある突起を、わざと舌先を細めて触れる面積を小さくしたまま舐め上げた。

「ひゃぁっ…」

ちろちろと弱い刺激に私はもどかしさを感じて、思わず胸に手が伸びる。
そして自分で、自分の胸の先にある蕾を思いのまま慰めた。
しかし、それも精市によって制止される。

「何してるの?勝手なことしちゃだめだよ。」

「だって…精市が…」

「俺が、何?」

「ちゃんと…触ってくれないから…」

私がそういうと、クスッと笑った精市が続けてこう言った。

「そうか、じゃあお手本を見せてくれるかい?」

「…え?」

「さっきみたいに、自分で自分の気持ちいいようにしてごらん」

私は全力で首を横に振った。

「そんなのやだっ!恥ずかしい!」

「どうして?さっきは上手に出来てたじゃないか」

私が返答に困って、口ごもっていると何か思いついたような顔をする精市。

「あぁ、そうか。床だと痛いもんね。ベッドに行こうか。」

そう言って、私を抱えるとベッドに座らせた。

「これで出来るね。」

精市は何も身にまとっていない私を、穴が空くほど見つめている。

「ほら、さっきはどうしてたかな。胸の先端を指で転がしてたよね。やってみて。」

もうこれは逆らえない、と思い、私は言われるがまま自分の胸の蕾を虐めた。

「っ…ふぁ…」

私は恥ずかしさで、顔を背け目を瞑る。でも、その手を止めることなく自分に刺激を与え続けた。
次第に精市に見られていることも忘れて、自然に下に手が伸びる。
くちゅっと音を立てたそこを、一心不乱にかき混ぜた。

「あっ…ぁん…」

1人でする事は初めてではなくて、精市と会えない日、どうしてもムラムラする時は、精市を思って何度か自分を慰めたことがあった。

「あっ…せっ、いち…精市…っ」

私の手は一段と早く動き、腰をビクンと浮かせ絶頂に達した。
ハァハァと肩で息をする私に優しい声が降ってきた。

「気持ちよかったかい?」

目を開けると、爽やかな笑顔で精市が覗き込んでいた。

「あっ…その…」
今更になって自分のしていた事に、全身から火が出るほど恥ずかしさを感じた。

「満足した?」
笑顔のまま、精市は問いかけた。

「精市のが…欲しい……です…」
私は瞳いっぱいに涙を溜めて懇願した。
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