第7章 コピーセックス/跡部景吾・樺地宗弘
景吾に見られながらも、景吾に体を弄ばれている感覚にいつも以上に興奮が高まった。
樺地くんの触り方は景吾そのもので、目を閉じると本当に景吾に抱かれている気分になる。
まぶたの裏に景吾を思い浮かべると、別の男に抱かれているはずなのに体がよがってしまう。
私の中に入った樺地くんの指が、私の1番感じるポイントを探り当て激しく擦った。
「あっあっ…んんっ…けいっ、ご…」
もう少しで絶頂に達するというところで、指が私の中から抜かれた。
私の入口は、早くイキたいと言わんばかりにヒクヒクと収縮していた。
そして樺地くんの先端が入った時、私は違和感を覚えて思わず膝を閉じた。
景吾のテクニックをコピーできても、景吾自身のカリの高さや反り具合まではコピー出来るはずもなく、私の入口は景吾のとは違うそれの侵入を拒んだ。
「いやっ…景吾のがいいっ!景吾のじゃなきゃやだぁ…!」
私は必死に抵抗し叫んだ。
「もういい、樺地。変わるぞ。」
静かに見ていた景吾が突如として口を開いた。
「ウス」
言われるがまま、樺地くんはベッドから降りた。
それと入れ替わるように、ギシギシとベッドをきしませながら景吾が近付いてくる。
「お前、随分恥ずかしいこと叫んでたの、気づいてるか?アーン?」
「景吾のがいい…」
「樺地にこんなに濡らされた奴が何言ってやがる。」
そう言って景吾は私の入口を中指で撫でる。
既にグチョグチョのそこは、景吾自身を受け入れる準備としては万端だった。
「お前のお望み通り、俺様のでイかせてやるよ。」
そう言うと、景吾自身が私を貫いた。
「ぃ…やぁっ…」
「お前、まだ入れただけなのに、もうイきそうなのか?」
そう言う景吾自身は、私の中でより一層大きくなった。
「あっ…やっ…景吾…景吾っ…」
「目、開けてみろ」
私は言われた通りに目をゆっくりと開いた。
すると、うっすら汗をかいて妖艶に笑う景吾が私を見つめていた。
景吾は、息を切らしながら私の中で快楽に溺れているようだった。
「景吾っ…もうっ…イクッ…」
「くっ…」
景吾は私を力いっぱい抱きしめながら、私の中に熱い粘液を出した。
情事を終えたあと、ぶうぶうと文句を言う私を景吾は意地悪く笑ってあしらった。
コピーセックスなんてもう二度とごめんだけど、改めて私は景吾が好きと思えた日だった。
Fin.