第5章 叶わないなら力尽くで/菊丸英二
☆☆☆
あっという間に月日は通り過ぎ、俺は大学2年生になっていた。
あの出来事のあと、普通に何人かと付き合ったりもしたけど、どの人とも長続きはしなかった。
ある日街中で、手を繋いで歩く親子を見た。
俺が大好きだった先生とその子供だった。
子供の年齢は3歳か4歳くらいに見えた。
先生は俺に気づかずに、俺の横を通り過ぎていく。
俺はその親子の後ろ姿を見えなくなるまでずっと眺めた。
あの子の魂に俺の欠片が少しでも混ざっていればいい。
そんなことを思ってしまう俺は最低なのかな。
Fin.
-あとがき-
初めてハピエンじゃないエピソードを書きました!
が…、菊丸のイメージとはかけ離れた内容になってしまいました。
でも私は、きっと菊丸は独占欲が強くて嫉妬深いから無くはないかな?無くはないよね?という気持ちで書き進めました!
菊丸ファンの方、こんなの菊丸じゃないよ!と思うかもしれませんが、素人の拙い文章です。悪しからず。