第5章 叶わないなら力尽くで/菊丸英二
俺はそう言って、先生の白衣をガバッと開いた。
白衣の下は、淡い水色のブラウスとタイトなスカートが先生の体を纏っていた。
俺はブラウスのボタンを右手で器用に外していく。
「菊丸くん、お願いだからやめて…」
先生の言葉に聞く耳を持たずに、俺は先生の膨らんだ胸に手を伸ばした。
このささやかな胸を他の男にも触られていた。そんなことを考えると、透き通るような綺麗な肌を無性に汚したくなった。
ギチギチと握りつぶすように先生の胸を鷲掴んだ。
「いたいっ!いたいよ、菊丸くん!」
先生は一生懸命俺の手を振りほどこうと抵抗した。
でもいくら年下と言えど、男の俺の力には到底敵わなかった。
「はぁ、むかつくなぁ…」
俺はそう言って、先生の胸にしゃぶりついた。
貪るようにわざと大きなリップ音を立てながら、たくさんキスを落とした。
いつの間にか、先生は抵抗するのを止めて静かに涙を零していた。
そんな先生の表情を見ると、少し心が痛んだけど俺の心の傷はそんなもんじゃない。
先生が悪い。そう言い聞かせて、俺は手を止めてやらなかった。
俺は先生のスカートの中をまさぐるように手を入れた。
弛んだストッキングが邪魔をするから仕方なく破くと、繊細なレースが施された白いショーツが見えて、一気にずり下ろした。
「俺、先生のこと好きだったよ」
そう言って、まだ濡れてないそこに俺のものを穿った。
「あぅっ!いった…ぃっ!」
先生が顔を歪ませて首を激しく横に振った。
「だめ!やめて!お願いだから抜いて!」
先生の必死な願いも俺には届かなかった。
先生、もっと嫌がればいい。そして一生残る傷になればいい。
この日のことを忘れないで。俺を、忘れないで。
そう思いながら、腰を振り続けた。最初は全然濡れてなかったそこも、次第にぴちゃぴちゃと音を立て始めた。
「せんせっ…きもちいい?」
先生を見下ろしながら問いかける。
首を小さく横に振る先生の口からは、ちゃんと感じている声が漏れ出ていた。
「俺っ、すっごいきもちぃっ!もう、出すからね!」
「!?菊丸くん!中は!中はだめぇ!」
俺は先生を無視して中に盛大に吐き出した。
先生の中から、今俺が出した白い液が溢れてくる光景を目に焼き付けた。
「先生。大好きだったよ。バイバイ。」
嗚咽を漏らしながら涙を流す先生を横目に俺はその場を後にした。
