• テキストサイズ

カクテルは甘いだけ。【名探偵コナン / 安室】

第2章 2杯目




確かに美容室で細いと言われた気がする。
人の髪触っただけで分かるのか。


「透くんって何が出来ないの?」

「何が出来るの、の間違いでは?」

「いや、今のところ完璧過ぎて引いてる」


実際引く。
だってまだ出会って数時間。
何が出来ないんだこの人ってくらいそつなく、完璧にこなしていく。

なにか言いたいのか、うーんと
悩ませていたが少し表情が濁った。


「僕にも、出来ないことはありますよ」

「………そっか、まあ人間完璧じゃないしね」


言いたくなさそうだから聞かない。
あ、そうだ。


「ごめん話し変わるんだけど透くんいくつ?」

「29になりました」

「やっぱり、歳上だ。………このままの口調で話しても大丈夫?」

「大丈夫ですよ。
むしろ今更話し方を変えられても違和感があるかもしれませんし」

「透くんも敬語じゃなくていいのに」

「敬語の方が楽ですし探りも入れやすいですから。
……ベルモットの仕事の時は敬語じゃないかもしれませんが」

「全然大丈夫」

「さて、僕もシャワーを浴びて来ますので
少し待ってて頂けますか、お嬢様?」


サラサラ髪の毛ですっかり忘れていたが
そういう事をしに来たのだった。


「寝ちゃうかもしれないから、早めにね」

「善処します」


そう言ってシャワー室に向かった透くん。
なんだか彼と話してると、いつもの調子が出ない。

/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp