第2章 お巡りさん【諸伏景光】
「おうち、帰りたくないの?」
「う、うん」
「お家で嫌なことあったの?」
「最近、お母さんが知らない男の人連れてきて、、優しいんだけど私お父さんがいいなって」
「おうちこの辺?交番の場所わかる?」
「う、うん。」
「もしおうち追い出されたりしたら交番においで。」
「わかった。」
「ん、いいこ」
ニコって効果音が付きそうな彼の笑顔に心を奪われた。
次の日から家にまっすぐ帰らず交番に寄るようになっていた。
「また来たの?櫻ちゃん」
「うん!お兄さんと話したくて」
何歳も離れている年なんて気にしないくらい彼に惚れていた。
モブ「諸伏、俺は見回り行ってくるから報告書終わらせておけよ」
「はい、了解しました。」
「お巡りさんの名前諸伏さんっていうんだね」
「そうだよ。お菓子食べるかい?」
内緒だよといいチョコレートをくれた
「近くまで送るから帰るよ。」
毎日学校が終わって5時半には家に帰るという日課になっていた。
それは中学に入ってからも変わらなかった。