第2章 お巡りさん【諸伏景光】
「櫻ちゃん、俺は明日から本庁で働くから、もう会えないよ?」
「え、なんで」
「ほんとは1年くらいでいろんな交番に異動するんだけど君がいたからずっとここにいたけどさすがにね、、」
「ど、どこに配属されるの?」
内緒といいうしろの扉に引っ込んでしまった。
「もう会えないのかな、」
大好きな彼のこともっと知りたいなんて欲張り毎日通ってたの、迷惑だったかな。
彼とろくに挨拶ができないまま彼は本庁に行ってしまった
高校生になったころには彼を忘れたいと思いながらも毎日あの交番に通う癖は抜けなかった
「え?諸伏さん?」
毎日通う交番だから婦警さんにとも仲良くなった
「そうなの。本庁に配属になったって4年前にいなくなっちゃったから今何しているのかなって」
「連絡先は?」
「わからないの。当時中学生だったし、携帯なんて持ってなかったし」
「櫻ちゃんはその諸伏さんに恋してるのねえ」
「そ、そんなんじゃない!!」
「そんなに会いたいなら警察にならない?」
「警察に私が?」
「そー。頭いいし、バスケやってるからか足だって速いし?」
「その手があったか!!」